東電と福島第一原発 その1

これは、福島県で小学校の先生をしていた、今ではとっくに定年で引退している叔父から聞いた話です。

福島第一原発を作るという話があった時、日教組に入っていた叔父は日教組自体が反対なので当然反対の立場にありました。
一方、東電は「安全だから安心してください」と喧伝。
ある時、日教組が「そんなに安全だというなら、原発のあの高い煙突の上に、社長が数日立って証明してみろ」というと、
東電は「それは無理です」と回答。
そうやって暫く東電と反対勢力の溝が埋まらずにいると、
東電は反対勢力を懐柔するため、運動会、入学式、卒業式の時に贈り物をしまくりました。
(これは自分の推測ですが、裏では金品もばら撒いていたと思います)
その結果、日教組の中から「反対するの止めよう」という声があがり、自治体からも「反対するのはやめてもらえないか」という声もあがり、結局反対運動を止め、結果福島第一原発はできました。

後日談。
福島第一原発が煙突から煙を出すのは海側に風が吹いている時のみ。
海は当然汚染され、叔父は海釣りをするので奇形の魚がたまに見られるようになり、後悔しました。震災・津波があった今、ひたすら深く深く後悔しています。


ストーリーテリング能力のなさに自分でもビックリする)